「病院に連れていかなきゃ。でも、いくらかかるんだろう」
猫の具合が悪くなったとき、わたしも検索します。知らない症状について、先に経験した人の話を探します。治療にかかった費用も知りたい。お金を用意するにも、こころの準備をするにも、具体的な記録があると助かるからです。
2026年10月、わが家の太郎(通称たろちゃん)が尿路結石で入院しました。10月1日から5日までの4泊5日。最初の受診から退院時のお薬まで、かかった費用は税込108,470円でした。
これは、ひとつの病院で、たろちゃんが受けた診療の記録です。症状や処置、病院によって費用は異なりますが、今まさに心配している誰かの参考になればと思います。
おしっこが出ない、何度もトイレに行くのにほとんど出ない場合は、尿道が詰まっている可能性があります。命に関わる緊急の状態なので、この記事を読み終えるのを待たず、動物病院に連絡してください。 男の子は尿道が長く細く、尿道閉塞を起こすリスクが高いとされています。[参考資料1]
「おしっこの量、少なくない?」
気づいたのは、たまたまたろちゃんがトイレに入っているところを見たときでした。
「あれ、おしっこの量、少ないぞ」
夜の21時頃だったと思います。そのあと様子を見ると、何度もトイレに行き、尿には血が混じっていました。ごはんも、いつもより食いつきがよくありません。
わたしには、ポポが尿路結石で入院した経験があります。だから、何を病院に伝えればいいかはわかっていました。
おしっこの出が悪いことと、気づいた時期。トイレに行く回数。血尿や嘔吐の有無。ごはんを食べられているか。
ただ、夜間対応の病院は、自宅から車で2時間以上かかる場所にありました。翌日の仕事も少人数制のため人員的に急には休めず、午前中で切り上げて帰宅。病院に電話をして、午後の診療時間に駆け込みました。これは、翌日まで待っても大丈夫だったという話ではありません。もっと早く連れて行けたらよかったと、今も思っています。
電話では「嘔吐はありません」と伝えていたのに、病院へ向かう途中で、たろちゃんが吐き始めました。
こりゃ、やばい。
運転しながら、そう思いました。
カテーテルが通るまで
病院では順番を入れ替えて、すぐに診てもらえました。
血液検査を受け、腎臓に関する数値とカリウムがかなり高くなっていると説明されました。そのまま、尿を出すためにカテーテルを通す処置が始まりました。
でも、なかなか通らない。
わたしは病院で、2時間以上待っていました。担当の先生から「カテーテルが通りました」と報告を受け、たろちゃんの様子を見て、その日は帰宅しました。その病院も、自宅から片道1時間。夕飯も食べていなかったので買って帰り、家に着いたのは22時頃だったと思います。
10月1日は、CAFEあいあむのオープン日でした。わたしはその日、こんなことになっていたわけです。
その2日後の10月3日、ポポが17歳で虹の橋を渡りました。たろちゃんが入院している間のことでした。
4泊5日の費用は108,470円
診療明細を日付ごとにまとめると、次のとおりです。
日付 | 主な診療内容 | 金額(税込) |
10月1日 | 初診、血液・尿検査、尿閉解除、カテーテル類、点滴・注射、入院 | 54,509円 |
10月2日 | 点滴、輸液剤、入院 | 10,027円 |
10月3日 | 点滴、入院 | 9,147円 |
10月4日 | 血液検査、点滴、輸液剤、入院 | 14,101円 |
10月5日 | X線撮影、皮下注射、点滴、入院、処方料、内服薬 | 20,686円 |
合計 | 108,470円 |
ワクチンやノミ・ダニ予防薬などの費用は含まれていません。今回の診療・入院と、退院時のお薬の金額です。療法食代は別にかかります。
たろちゃんの場合、血液検査の数値を再確認し、血尿がなくなっていること、カテーテルを外して自力でおしっこができることを確認して、退院になりました。
手持ちのお金が足りなかった
受診の最初に、費用は「だいたい10万円くらいにはなります」と説明がありました。クレジットカードも対応していましたが、わたしは現金払いです。
病院からは、初日の診療分は当日に支払うと案内されました。
ところが、仕事が終わり急いで来たわたしのお財布には、13,000円しかありませんでした。キャッシュカードの入ったポーチも、家です。「待ち時間におろしてきてもいいですよ」と言ってもらったものの、そのカードを持っていないんです、と事情を伝えました。
相談した結果、手元の13,000円を支払い、残りは退院時の精算にしてもらえました。
また、お迎えに行ってから現金が足りないことのないよう、金額がわかったら先に連絡をいただきたいとお願いしました。退院前日に電話で必要な金額を教えていただき、残額95,470円を用意できました。
以前ポポが入院した病院では、全額を退院時に精算しました。支払いのタイミングも、方法も、病院によって違います。
今回のような対応を、どの病院でもしてもらえるとは限りません。それでも、手持ちが足りないときに、事情を伝えて相談できたことは、わたしにはとてもありがたかったです。
退院してからの暮らし
結石の種類はストルバイトと説明を受け、療法食へ切り替えました。内服薬は液体で、シリンジで飲ませるものでした。
「またおしっこが出なくなるようなら、すぐ連絡してください」
そう言われていたので、退院後の一週間はケージで過ごしてもらいました。13匹と暮らすわが家では、トイレにおしっこがあっても、それが誰のものかを把握するのが難しいからです。
ケージで過ごす負担も気になりましたが、そのときは、たろちゃん自身の排尿を確認することを優先しました。これは、わが家で選んだ方法です。
退院後、たろちゃんの体調は悪くならず、今回の件で再受診はしていません。
心配しているのは、猫のことだけれど
10万円を超える突然の出費。
たろちゃんが帰ってきてくれて、本当によかった。それと同時に、お財布への打撃も大きいです。これからの療法食代も必要になります。
費用を検索するのは、わたしにとって、治療を受けさせるための準備でもあります。いつ、いくら支払うのか。現金はどれだけ必要なのか。心配だからこそ、知っておきたいことがあります。猫と一緒に暮らすには、お金がかかる。具合が悪くなれば、予定を変えて動く必要もあります。
わたしは今回、家で仕事をして、猫たちの変化に気づき、必要なときに病院へ向かえる暮らしを、改めて目指したいと思いました。
たろちゃんの記録が、猫のことを心配しながら、お金の準備にも頭を悩ませている誰かの助けになればうれしいです。
[参考資料1]コーネル大学獣医学部「Feline Lower Urinary Tract Disease」(英語)
